2010年11月15日月曜日

『浅草紙鳴物(あさくさかみなりもん)』

11月14日(日)
15:00@雷門一丁目、二丁目


浅草紙をご存知だろうか?

浅草紙とは、江戸(現東京)の浅草・山谷・千住などで製造された再生紙のことである。
墨が付いた屑紙を水に浸し、叩いて砕き、漉く程度の、非常に簡単なもので、墨などがよく除かれていないため鼠色をしており、よく見ると紙全体にムラが多く、文字が書かれたままの紙片や、人の髪の毛なども混じっていることもあったと言う。悪紙とも言われ、粗悪で下等の紙質だったが安価な塵紙で、江戸庶民に親しまれ、主に鼻紙や落し紙(今のトイレットペーパー)などに常用されたと言われる。

五十嵐靖晃さんは、特定の表現メディアを決めて制作することをしない。作品を作る場の人々と語り合う事からヒントを得て、自由にものを作る作家である。
今回は浅草紙をヒントに作品を制作した。各商店で使わなくなった紙を張り合わせ、浅草という場を巨大な一枚の紙に具現化した。

出来上がった作品を持って、街を練り歩き、紙を頂いた店先で紙をはためかせる。
それはまるで神輿が一枚の紙になったようである。「浅草紙鳴門」を見た人々は、今あるものから、かつてあったものを思い起こさせるような不思議な体験をしただろう。

2010年11月8日月曜日

 11月7日(日)
15:05@雷門一丁目、二丁目

この日、長髪、革ジャン、ロッカー風の男性が現れた。
街行く彼とすれ違う人々の中には彼と同じ種類の人間がいるらしい。出会い頭に彼らはパンデイロを叩き合った。
パンデイロとは、ブラジル風タンバリンのことである。このロッカー風の男、ただのロッカーではなく、パンデイロッカー小澤敏也氏であった。

小澤氏が率いるJINGLE-GYMは街角に激しいリズムを産み落とした。
浅草という事でサンバカーニバルを思い出した人も多いだろう。それもそのはず、 小澤氏はサンバカーニバルに何度も出演している有名パンデイロ演奏者なのだ。
道行く人は足を止め、そのリズムに身を任せていた。私もこの写真を撮りながら、自分の体に鳥肌が立つのを感じた。この単純な楽器でここまで素晴らしい演奏ができるのかと、ただただ驚いた。

残念ながらササクサスでの公演の予定はもうないが、彼らの音を生で聞く機会はたくさんある。是非ホームページをチェックしてみてほしい。


JINGLE-GYM、小澤敏也さんのホームページはこちら
http://www.pandeirocker.jp/

やつらが帰ってきた

11月7日(日)
15:30@雷門一丁目、二丁目

久しぶりにやつらが帰ってきた!
移動舞台演劇の山山山(さんざん)である。

彼らの演劇は止まらない。台車に乗った舞台を乗り降りしながら、彼らは演劇を続ける。
道行く人もさぞ驚いた事だろう。ふんどしいっちょの男が、ラップをしながら、こたつに乗って、横断歩道を渡ってくるのだから。

世界初の試みとも言われる移動舞台演劇。あなたのその目で直に見る事をお勧めする。
街角を移動する演劇と、それを見ながら移動する観客。どちらもササクサスでしか見れない光景である。

2010年11月7日日曜日

測る男



11月6日(土)
14:10@山崎屋源七提灯店

山崎屋源七提灯店前に浅草に似合わない白衣の男(安田暁)が現れた。

彼は協力者達とともに、店先のものを手当たり次第メジャーで測っていく。

道路の白線の幅、植木鉢の直径、交通標識の胴回り…。次々と測る対象を変え、その長さをテープで記録していく。
始めは測る事を命令されていた協力者達であったが、次第に測る事の快楽に溺れていく。自発的に対象を選択し、測るたびに「楽しい!楽しい!!」と口々に彼らは言った。中には測る対象を安田本人に向ける者さえいた。

測る事は快楽である。白衣を着て黙々とメジャーで何かを測る男を見かけたら、是非協力してあげてほしい。

2010年11月2日火曜日

新聞第2号

10/30、31 のササクサスの様子をお知らせする報道ササクサス新聞第2号。
無事印刷が終わりました◎

明日(もう今日)商店インフォメーションに設置しにいきますので
ぜひぜひご覧下さい◎

このブログもどんどん活用していきます!

あ、あとtwitterはじめました。
アカウントは: hodo_sasakusas

こちらもよろしくおねがいします!

(( 第二号はこの写真が目印 ))

2010年11月1日月曜日

報道ササクサス2010 「少年時代」



報道ササクサスによる、地元の方へのインタビューシリーズpart3。
今回は言わずと知れたアサクサツウ、八百屋・大元808の店主にお話を伺いました。

佐藤悠「タワーマン」



〈作者コメント〉
膨張と収縮を繰り返すバルーンを用いた作品を制作しています。
今回の作品は、たくさんの足踏みポンプを使って、タワーマンという大きなバルーンを膨 らますものです。ただし、誰かがずっとふみ続けていないと、タワーマンはすぐにしぼん でしまいます。

インタビュー①



松田唯 「あなたの町を服にします」 作品紹介です。

松田さん、素敵な服をありがとうございます!

『昔のままの紙芝居をササクサスで』



10月31日(日)
14:50@大元808



ささき製作所さんは紙芝居をする。


あの「黄金バット」の紙芝居である。


今はなかなか見ることができなくなってしまった街頭紙芝居が、ササクサスで見れます。
もちろん話は「黄金バット」「コロちゃん」などの当時の名作たちをそのままに。
何回聞いて頂いても結構です。思う存分昔を懐かしんで頂いても結構。初めて出会う紙芝居で、古き良き昭和を想像して頂いても結構。


軽快な太鼓の音が聞こえたら、近くで紙芝居が始まる合図ですよ!

『私を描いてください!』




10月31日(日)
15:30@駒形橋下デッキ



「あなたも私を描いてみませんか?」


そのモデルは突然に現れる。


絵画でしか見た事がないようなドレスをまとい、手には一輪の花が、そして頭にはあの有名なオブジェらしきものがちょこんと乗っている。


絶好のロケーション、絶好のモチーフで絵を描くことができる。
遠慮は無用である。絵が得意でも不得意でもいい。ただ、楽しく絵を描いて欲しい。


彼女(たにぐちいくこさん)が現れるのを見たら、思う存分彼女の姿を描いて下さいね!

『ストリート点描!(.@project 点描)』



10月31日(日)
14:25@河野塗装店



何千回、何万回と点を打ち続ける男がいる。
山下祐人である。
その作業は非常に地味であり、行為自体は「点を打っている」としか言えないものだ。
しかし、山下に打たれた点達は様々に姿を変える。点がカエルになり、ギターになり、バラになる。


点はこれからも打たれ続ける。そして、点たちは新たな何者かになっていく。


その変化を今日は河野塗装店で見る事ができた。


点が何かになる所を是非間近で見て欲しい。

2010年10月25日月曜日

『あなたの町を服にします』

10月24日(日)
16:20〜@駒形橋デッキ


服作りの松田は、
今日もデッキにて製作中だった。
今回はこのような服のできばえである。


今回、あえてモチーフは聞かなかったが、
ある場所から切り取る風景がみそである。


空気を吸いながら、制作するその場の空気を感じれる
服の制作過程を観客にも楽しんでもらいたい。




『浦島太郎 by 山山山(さんざん)』

10月24日(日)
11:40〜@田原小グラウンド中央

ゲームが一段落したのち、
大きな拍子木の音とともに、山山山(さんざん)の演目が行われた。
およそ10分、親子の見守るなか、
浦島太郎の話から、RPGゲームの台詞、
脱衣する、祝うなど、めくるめく場面展開だ。

どんどん観客は引き込まていき、
ある観客に「秀逸なオチ」といわれせ、
終演を迎えた。

面白かった、変、よくわからなかった、パワーがあった、はずかしかった
など感想も様々である。

今後の彼らは、移動演劇を繰り広げる。

『宿題サークル!』


10月24日(日)

11:10〜@田原小学校

田原小学校のグラウンドでは、昨日から引き続き
佐藤悠による『タワーマン』と北澤潤の『家庭の宿題サークル』が繰り広げられていた。

家庭の宿題ゾーンは、前日にもまし、グレードアップしていた。
普段ではありえない宿題を出すことで、
家族の記憶に新たにササクサスの風を吹かせてくれるようだ。
田原小学校の林恵子校長先生も、
「親子逆転や家紋作りなど、一緒に形にすることで、
家庭を育むいい機会になりますね。宿題だなんていうと、
取っ付きにくいかもしれないけれど、いい企画だわ。
ぜひ家族でさんかしてほしいわ」

と放送室前で笑みをこぼしていた。

『こんにちは』

10月24日(日)
AM11:00~

こんにちは。
ササクサス二日目です。

まずは、朝から、規制の枠にとらわれない演劇集団
山山山(さんざん)の紹介です!

今日は、田原小学校のゲーム大会にきている彼ら。
「これから、この町中で、移動演劇をします。
不条理をポップにしたいね。」
と笑顔で語ってくれました。
移動演劇とは、いったい何が起きるのでしょう。


2010年10月24日日曜日

『あなたの町を服にします』

10月23日(土)
13:15@ポケットパーク

宇宙人の横では、
松田唯による『服を作るワークショップ』が行われていた。

服のイメージは、制作現場であるポケットパーク。

滑り台の颯爽と滑り抜けるあの感じ。
ポケットパークの地面に敷き詰められた、レンガ模様。
その脇から生える雑草の生命力。

などなど、
その場のインスピレーションで、服を作っていく。

24日は駒形橋デッキにて制作予定とのこと。

明日も報道ササクサスは
松田の服作りを追いかけます。

『うわさになりたい星人あらわる!!』

報道ササクサス


10月23日(土)
13:00@ポケットパーク

パークとよばれる地域一帯にいること。
それは学校帰りの遊び場かもしれないし、井戸端会議の場でもあるだろう。

しかしながら、本日の快晴なる秋空の場合は違った。

自称、噂になりたい星人/フェルトン星人がいたのである。

彼?彼女?にはゴミを回収し、瓶にササクサス模様の赤・黄・紫の色を施す習性がある。
話しかけると、意外にも攻撃性は少なく、むしろ温和である。
近づいた女性に、ぬりおえた焼酎の瓶を手渡し、加えてお礼を述べるなど、
日本人特有の奥ゆかしさをも超えた、奥ゆかしさを感じる。

その後観察を続けると、
田原小学校の女子小学生と混じり鬼ごっこ、一通り遊ぶと
頭からダラリとのびる耳のふかふかを、そこらじゅうにふるまっていた。
写真は、小学生にいじられ、一休みする星人の姿。

土日に、フェルトン星からおりたって、善を尽くすようである。
ビバ、フェルトン。

『バザーでタワー』


10月23日
11:00 @田原小学校

バザーがあるとのことで、田原小学校に訪問。
地元のお母さんの手料理・ゲーム・バザーが盛り上がる中、
こどものジャンプする、いやむしろ体全体でプシュプシュを連打する光景にであう。

眼に飛び込むとはこれのこと。
「ああ、これが佐藤悠氏によるタワーマン・バルーンアートか。」

地元の方にも好評で、何度か膨らみきったタワーをみたものの、
体重29キロの小学生に、ジャンプした回数を聞いたところ、
500回。

縄跳び以外で、飛ぶこともない回数を伺うにつけ、
タワーが建つまでの苦労は一塩だろう。

参加者には、心もタワーも膨らむジャンプを期待したい。


報道ササクサス